ペリーロードとは?

伊豆には、歴史ロマンを感じることができる場所が数多く存在します。その中の一つが、当館から車で約10分の場所にあるペリーロード。ここは幕末、黒船に乗ってやってきたペリー提督が「日米下田条約」締結に至るまで、約300人の部下を引き連れ幾度となく実際に歩いた道のりです。平滑川(ひらなめがわ)沿いの道は柳並木や石畳がとても美しく、明治・大正時代の洋館や古民家が今でも数多く残っています。どこかレトロでノスタルジックな雰囲気を醸し出すペリーロードは、子供連れの散策にもぴったりの伊豆の人気スポットです。

魅力その
ペリー・歴史についておさらい

散策路として歩くだけでも楽しめるペリーロードですが、歴史的背景を知った上での散策は、より味わいが増すはずです。ここで、軽く歴史のおさらいをしておきましょう。おそらく誰もが一度は聞いたことがあるペリーの本名は“マシュー・ペリー”。1852年、東インド艦隊司令長官に就任したペリーは、開国を求める大統領の親書を江戸幕府に届けるよう指令を受けます。早速日本へ向け出港したペリー一行。その約半年後、ようやく日本へ入港します。巨大な黒船を初めて見た当時の日本人が「黒船来航!!」と大騒ぎになったのがこの日でした。入港後、着々と業務をこなすペリーは、遂に1854年3月3日「日米和親条約」を締結させます。3代徳川家光将軍の時代から200年以上続いた鎖国時代が終わりを迎えたのです。その後、規定に基づく下田・箱館2港の開港にあたっての13か条の付帯条約「下田条約」が締結されました。下田条約の交渉、締結のため、ペリーは幾度となく下田を訪れます。その際にペリー一行が歩いた道のりが、現在の「ペリーロード」なのです。ペリーロードを歩く際は、この歴史を思い出しながら歩いてみてくださいね。

魅力その
子供連れに嬉しい距離とおしゃれなカフェ

ペリーロードは、ペリー艦隊が伊豆下田に上陸した地点に設置されている「ペリー艦隊来航記念碑」あたりから、日米和親条約付録下田条約が締結された「了仙寺」までの道のりをいいます。ちなみに、記念碑の横に置かれているイカリは、アメリカ海軍から寄贈されたもの。ペリーロードの距離は約500m。直進すると大人の足なら約10分で歩くことのできる、決して長くはない道のりです。だからこそ、子供連れのご家族におすすめしたいスポットでもあります。この距離なら、お子様も飽きずに歩くことができるはず。そしてこの約500mの道のりには、子供連れやベビーカー歓迎のおしゃれなカフェやお土産さん、アンティークショップがたくさん! 古民家を活かしたお店や伊豆下田の風物詩“なまこ壁”、“伊豆石”などがあり、長くない距離でも風情溢れる街並みを家族で楽しむことができます。

魅力その
歴史ロマンと四季折々の美しい花

約500mの道のりではありますが、そこには外交交渉の大舞台となった伊豆下田港、了仙寺、長楽寺と、日本の歴史に欠かせない場所が連なっています。条約締結までに何度もペリーが歩いた道を、現在自分が歩いていると思うとなんだか不思議な気持ちになりそうですね。そしてこの地は、四季折々に咲く伊豆の美しい花々を楽しめる隠れ散策スポットでもあります。爽やかな白色のオオシマザクラや薄紫色のジャノメエリカ、アジサイに椿、アメリカジャスミンの花などを見ることができます。実は、了仙寺の別名は「ジャスミン寺」。約1,000株のアメリカジャスミンが植栽されており、毎年5月頃に見頃を迎えます。歴史と花、両方を堪能できる珍しいスポットでもあります。

ペリーロードが子供連れのおでかけにおすすめな理由

お子様が疲れず飽きずに歩ける程度のちょうどいい距離のペリーロードは、子供連れの方々にピッタリの観光名所。少し疲れたら、子供連れ歓迎のおしゃれなカフェが多数あるので、お店で休憩しつつ、柳が揺れる美しい街並みをゆっくりと眺めるのもおすすめです。お子様が歴史に触れるいい機会にもなるので、子供連れで伊豆にいらっしゃった際は、是非ペリーロードに足を運んでみてくださいませ。

ペリーロードへの
アクセス

ペリーロードの
基本情報

住所〒415-0023 静岡県下田市三丁目14
電話0558-22-1531(下田市観光協会)
ホームページ https://www.shimoda-city.info/

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